はじめましての、あなたへ ー家族が病気になったときー

脳疾患により障害をもった家族との日々

ある日曜日の朝

さちこです。

改めまして、訪ねてくださりありがとうございます。

 

少しだけ自己紹介の続きを。

私は20代後半の女で、住まいは東京、実家は北海道です。

実家の家族が病気になったこと、そこから介護の問題、自分自身の働き方など、

いろんなことを思うようになりました。

 

このブログでは主に家族が病気(脳疾患)になった時のことを、

ただただ思うままに、書き残しておこうと思います。

 

まず、家族が倒れた時のことを。

 

それはごく普通の日曜日に起こりました。

 

朝ベッドで寝転がりながらYouTubeを見ていたら

珍しく母親から電話が。

 

少し時間が早いなと思いながら電話に出る。

母親の声は、しっかりとしていたけれどどこか少しトーンが暗かった。

 

「落ち着いて聞いて欲しいんだけど」

 

この言葉に少しグッと体に力が入った。

実家には90歳を超える祖母がいるため、覚悟はしているけれど。

 

しかし予想に反して聞いた言葉は

「叔父さんが倒れた」

の言葉だった。

 

実家には母、叔父、祖母が暮らしており、(父は私が幼い頃に癌で他界)

祖母は何かある覚悟はしていても、叔父はまだ60代前半、予想外だった。

 

転んだりしたのかな、程度に思っていた私に降りかかった言葉は

くも膜下出血で」

という母の言葉。

 

さすがに頭が真っ白になって、一気に涙が吹き出してしまった。

 

冗談じゃなく、本気でお数珠を持って行った方がよいのでは、と思ってしまうくらいに

くも膜下が致死率の高い症状であることくらいの知識は持っていた。

 

帰った方がいいか、どうしたらいいか、年甲斐もなく泣いてしまう私に、

母は「大丈夫だから」を繰り返した。

 

電話をひとまず切っても力が出ない。

本当はその日用事があったけれど、迷惑をかけてしまうが欠席させてもらい、

 

とにかく空港へ向かうことにした。

 

続きます。